みなさま、遅まきながらあけましておめでとうございます。
昨日、インドより帰国しました。
フィリピン、ブルネイ、シンガポール、そしてインドまでの3週間の船旅、満喫です。
それぞれの国には1、2日ずつしか滞在せず、基本的には船の上で360度海と空という環境で過ごす日々はこれまでにない世界を実感するのにいい場所でした。
本当にいくつかかけがえのないことを得ることができました。
■めちゃくちゃいい友達ができた
今回、NGOやNPOの活動をしている35名の初めて逢う仲間と共に旅をしたのですが、自分にないすごい才能や問題意識を持つ友達に触発されました。日常的に自分が触れている外の世界で活躍しする仲間ができました。これは一生の宝です。
■世界社会について考えた
今回はピースボートという世界一周船の途中の寄港地インドのムンバイで行われる世界社会フォーラム(通称「WSF」)に向けて船内、そしてWSFでワークショップをするフェローとして乗船しました。私はこれまでNPOのコンセプトには興味があったものの、特定のNPOやNGO活動は一切行ったことがなく、NGOやNPOのオリンピックといわれるWSFやそれに向けたワークショップを開催、参加することで環境や戦争/平和活動、経済活動、差別問題など様々な視点から世界について知ることができました。そして何よりもそういったトピックに関して腹を割って話しができたことは貴重な体験です。(WSFについてはまた詳細をエントリーします)
■自分がやってみたい新たなことが見えた
世界のあらゆる社会問題に触れるにつけ、自分がテーマにしてきた「頭と心と体のバランスをとる」ということにもう一つ付け加えたいテーマができました。
それは「食べることと飲むこと」にこだわる。(今までもそーじゃん、というあなたはするどい!<笑>)
料理を作るのも好きなのですが、それを突き詰めると農業や水に行き着きます。
今回フィリピンで元米軍基地が原因の水質汚染の被害をつぶさに見ることがあったのですが、この経験を通じて口にするものに対する意識が自分のなかで高まっています。これも別のエントリーで詳しく紹介したいと思っています。
■あきるほど自然を感じた
海の上ではびっくりするほど、光るものに遭遇しました。
太陽、月、星、そして稲妻。
こんなにたくさんの光るものがあるんだなぁと、驚いてしまいました。
朝、昼、晩と表情を変える太陽。そして夜にひっそりと自分を照らす月明かり。その月から海上をつたって月の光の道ができるんです。その道が自分に向かってあたかも光のじゅうたんのように差している様は、いま目をつむってもまぶたに浮かんできます。
星もすさまじかった・・・。もうできすぎなくらい、プラネタリウム状態なんです。いくつも見た流れ星とUFOらしき物体も忘れられません。(笑)
海上で天気が悪くなると稲妻も見ることができます。船の周りは雨が降っていなくても遠くの稲光がほんとうによく見えるのです。視界に5つも6つも同時に稲光が見える様は、ただただ美しくて、時期はずれの花火のようでした。
■英語にとらわれなくなった
700人(ほぼ全員日本人)乗っている乗客以外に、200人ぐらい(推定)の外国人クルーが乗っています。パナマ船ということもあり、世界各国から乗り込んだクルー達です。基本的に彼らとは英語でコミュニケーションをするのですが、いろんな話ができて楽しかったです。こんな風にして生活ができるんだ、という素朴な驚きと彼らの人生観はなんだか驚きというよりも新鮮でした。
それにしても面白いことを日本に帰ってきて自覚しました。
この3週間、英語でコミュニケーションすることが多かったのですが、ネイティブとして英語を話す人ではない人と英語でコミュニケーションするのは楽ですね。逢ってばちっと目を合わせて、ぎゅっと握手して、そしてスマイル。これだけで十分。(笑)
日本に帰ってきて、日本人として自分が無表情になり、船の上ほどは目を合わせない傾向になっていることを自覚して唖然としました。
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