読んで書くモードにはまっている。最近は頭でっかちストップ宣言をしていたのと、時間がないということもあって読んでなかったが、気になる本は多々ある。
この本は最後のページを読むまで気づかなかったのだが、「SAY」という女性雑誌で1999年11月から2002年8月まで連載されていたものをまとめたものらしい。目次を見て、読み進めて、えらい話が飛ぶなぁと思っていたのだけれどそれもそのはず。
特に前半は恋愛についてかなり鋭い洞察をみせていて、後半は村上龍氏のJMM的なテーマで「社会全体と個」について語っている。なので前半は恋愛、後半は社会と個。
私の感想としては前半のほうがおもしろかった。
「引きこもり」、「構造改革」、「何を○○したらいいのか分からない」というのは内向きでは見つからず、外に目を向けないと。テロなどで視線が内向きになっている。「経済と精神と文化の縮小傾向」「自立」「この人の信頼だけは失いたくない」マジョリティとマイノリティに対する想像力…。
キーワードは当たり前。でも世の中一般に使われている使われ方に違和感を感じているからそういう言葉を遭えてつかっている。だから、偏見なく、こういうキーワードに興味のある人は読んでみると面白いんじゃないかなぁ。
そのなかでも「とりあえず書いて整理してみる」というのをお勧めしているくだりがあった。私が書かせてもらった「静かなリーダーシップ」の解説のなかにも「問題の本質(だと思われる点)を書き出してみよう」と提案してみたのだが、なんだかパチッと合った気がした。
村上さんはネオテニーのアドバイザリーボードで、去年一度ホテルに取材に行ったことがある。先週の金曜日はmicaちゃんも訪問したらしい。村上さんもblog中毒になるかな。
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