今日、KBSの嶋口先生の研究会に参加してきました。
ゲストスピーカーは東工大の名誉教授の森先生です。
11月にエントリーした「機械部品の幕の内弁当」という本の著者の森先生。
本を読んだときにもとても見地の広さとぶしつけな言い方ですが懐の深さを感じたのですが、お会いしたらもっともっとすてきな方で嬉しかったです。
森先生はロボットコンテストの生みの親として有名な方ですが、工学以外にも哲学や仏教、そして脳の話などもからめながら、人が成長するということを暖かい視点で見守られている方だと思いました。
いくつか先生の視点で気になったことを書かせていただきます。
■両極端な視点から見えること
忘&念
苦&楽
こういった両極端の視点。これはどっちも大事。
例えば考えるということと、忘れてα波が出ているようなリラックスしている状態、両方あいまって名案が生まれる。そしてロボコンもそうなのですが、苦しかったけど楽しかったという振り返って学びのある状況は人としての成長に欠かせない状態です。
先生曰く。自我と時間を忘れてしまう状態は集中している証拠。「苦しませ方のデザイン」という言葉で敢えて先生はおっしゃっていましたが、恐怖やプレッシャーで何かをやらせるという方法ではなく、人が何かから学ぶきっかけを「楽」の視点から作り出すということは、私自身もそうですが、ヒントになりそうな視点です。
■森先生の人生のスタンス
「大人が子供になること」
ロボコンは子供が大人になり、大人が子供になる場所だと先生はおっしゃっていました。ロボコンの主役は子供ですが、そこから子供が気付いて大人になっていくのはもちろん、それを支えている大人が無心で全力投球して、アソビゴコロををもつ場にもなっているそうです。
いつもいろいろなことを考えて、不安になったりする大人ですが、自分=自我を忘れて、時間が経つのを忘れてしまうぐらい没頭することがもっと増えたり、もしくはそんな機会を作り出す創造性とアソビゴコロを常に持つことができたら、本当に素敵ですね。
しかめっつらになっている自分に気付いたら、森先生の話をきっと思い出してにかっと笑顔になるだろうと思った素敵な1時間半でした。
森先生、ありがとうございました。
嶋口先生の研究会は興味深い方のゲストが多くて私もWebでスケジュールをチェックしています。今回の森先生のお話も聞きたかったのですが結局行けなかったのが残念です。
wyukiさんは昨年の10月21日にあった神田さん主催の宴会にもいらしたんですね(という事は挨拶したのかな?)
それでは、また立ち寄らせていただきます。
投稿情報: JT | 2004-02-01 03:12
JTさん、こんにちは。
神田さんの飲み会、いましたよ!
神田さんとは先日の船旅も一緒でした。
嶋口先生の研究会はこじんまりとしながらも、素敵なゲストが多いですよね。
森先生はほんと、素敵なひとでした!
先生の著書「仏教入門」も読んでみたいとおもっています。
投稿情報: yuki | 2004-02-01 14:44