先週の日曜日にEFTのセミナーに参加した。
ノーベル賞を受賞した田中耕一さんの「生涯最高の失敗」を読みながら、ふとすばらしい(自分的には<笑>)考えを思いついたので、この2つについての関連をメモ書きしてみる。
EFTマニュアル―誰でもできるタッピング・セラピー
EFTというのはなにか?何を隠そう私も最近知った言葉です。
Emotional Freedom Techniques、略してEFT。NLPにも関連しているようです。ここのベーシックセミナーに参加して、この本を購入しました。まだ手元に届いていないので読んではいないのですが、Basicなセミナーに参加しての感想を書いてみたいと思います。
■心理的な問題でも身体的な問題でも体をタップする(トントンたたく)ことで解消する
まだ本をきちんと読んでいないので不勉強ですが、体のツボや経絡から問題になっている負のエネルギーを正のエネルギーに変換する、そういったことを行います。心と体の結びつきを意図的に活用したセラピーだと言えます。
??セッティング
例えば、最初にセッティングとして、自分の問題を見つめます。例えば私の悩みは肩こりなので、どこのどんな痛みなのかをしっかり認識したうえで、その悩みを数値化します。例えば今は結構肩がこっているので9だとします。そしてそれをこのような感じで口に出します。
「私は肩こりだけれども、自分自身を深く完全に受け入れます。」
これを胸のところの指圧点を押しながら3回口に出します。
??体の指圧点を問題点を口にしながらイメージしつつ、タップします
さっきの肩こりの悩みだとすると、「肩こり」と口ずさみながら目の周りや顔の周辺、体を決められた順序にそってタップします。
??ガミュートポイントをタップする
左手の薬指と小指の結節点のところ(ガミュートポイント)をタップしながら、目を閉じたり、左右の下を見たり、ぐるぐると目を動かしたり、ハミングしたり、1??5までカウントするなどのプロセスを行います。
??自分の抱えている問題点の変化を見る
肩こりであれば、先ほど9といっていた肩こりの度合いがどのくらい変化したかを口に出してみます。4ぐらいに減ったとしても、まだこりが残っている場合は、??の肩こりという部分を肩こりは残っているけれども、という具合に言い換えて0に近くなるまで続けます。
簡単にはこんなプロセスです。私も最初はにわかに信じがたいなぁ、眉唾だなぁと思っていたのですが、心と体と頭のバランスをとるというテーマを持つ私的には非常に興味があるし、実際効果がありそうです。
セミナーでは何かリスクや注意事項があるかと聞いてみたのですが、ただ一人でこのプロセスを行うことができるので、特にダウンサイドのリスクや注意事項はなさそうです。
■田中耕一さんの「生涯最高の失敗」の一節
生涯最高の失敗
(この感想はまた書くとして、)田中さんが挑んでいる質量分析を説明するなかで、どのくらい分子や原子は小さいかと説明してくれるところがあります。
ひとつの分子や原子をひとりの人間の大きさとすると、等身大の人間は東京から那覇の距離に相当するらしいのです。これはすごい!電車のなかでこの部分を読んでいて非常に興奮しました。この電車に乗っている、そしてこのホームにいる人たち一人一人が分子や原子だとすると、それぞれが日本を支えているし、日本全体を変える力があるんだなぁと思ったんです。
私は理科系は非常に疎いのですが、遺伝子レベルの動きがひいては体全体の機能や動きに影響してくるわけですね。
■EFTと田中耕一さんの一説の関係
やっと本論です。
EFTでは体のツボをタップしたり、ハミングして右脳を使ったり、数字をカウントすることで左脳を使ったり、体中のいろんなところを駆使して、問題の解消にあたります。
組織論や経営戦略のコンサルティングなどでは、ハード的な問題解決とソフト的な問題解決の両方が大事だというような言い方をよくします。すなわち、数字的な問題を取り上げてみて解決法を出したとしても、その裏にあるビジョンだとか人のモチベーションなども考えないといけないよ、というようなことなのです。
田中耕一さんのナノの世界を等身大の人間と日本に照らし合わせる説明が妙に「大きなことを直していくのも、小さなことを直していくのも、本質的には同じなんだ」ということを直感的に私に教えてくれたような気がしたのです。
EFTも右脳や左脳いろんなところを駆使して一つの問題解決に臨むように、日本の問題だって、例えば官僚や政治家、そして個人のマインドなどなどそれぞれが一つにならないと、特定の問題は解決されないんだなぁと思ったんです。
そういう意味では、これから選挙がありますが、「日本は○○だけれども、そんな日本を深く完全に受け入れます」といって、いろんな機能や当事者を動かす人が本当に必要なんだと思ったりしました。
また、逆説的ではありますが、体全体=日本の調子をつかさどるのは一つの分子原子に相当する私たち一人一人なんだと、そういうことも実感したわけです。
EFTのセミナー報告、興味深く読みました。
問題を数値化して分離化したり、「受け入れる」という立場に立つことによる視点の変化が、かなり重要なのかもしれませんね。
ハミングしたり、目をグルグル回したりするのは、NLP(神経言語プログラミング)でも、よく使います。問題を引き起こしているプログラムに中断を加え、混乱させることで、痛みや恐怖をもたらすプログラムを破壊する手法です。
ただ、それだけではない部分(エネルギーの変換など)も大変興味ぶかいですね。
投稿情報: Masa@Utsude | 2003-10-29 01:57
そうなのです。
自分の問題を見つめた上で、そのエネルギーを転換するというのは興味深いですよね。
確かに「問題」は自分にとって何らかしらのサインを送ってくれているのかもしれないですが、受け入れた上で手放していく方法がこのEFTなのかもしれません。
投稿情報: yuki | 2003-10-29 16:36
ワークショップお疲れ様でした。
EFTはコーチングの分野でも徐々に用いられて
きていますよ。(^^)
http://www.eftdownunder.com/
↑なんか参考にされると面白いと思います。
(yukiさん英語は大丈夫でしたよね?)
投稿情報: kuni | 2003-10-30 22:19
kuniさん、先日女性誌のstyle編集の和泉さんと話をしていたときに、彼女が取材した記事の話でもEFTを取り上げていたそうです。今月号とのこと、ご参考まで。
投稿情報: yuki | 2003-11-12 16:49
yukiさん、ありがとうございます。
早速書店で探してみます。(^^)
投稿情報: kuni | 2003-11-20 02:46
FAP(Free from Anxiety Program)として紹介されていました。
投稿情報: yuki | 2003-11-21 10:13
今日見てきました。
FAPでしたね。あれはTFT(思考場療法)をされていたセラピストの方が開発した心理療法だそうです。
投稿情報: kuni | 2003-11-21 17:20
最近いろんな分野に興味を持って見ていると、principleは結構いっしょだなぁと思うことがよくあります。
人間がやっていることなので、ルーツをたどると結構シンプルなのかもしれませんね。
FAPにしてもTFTにしてもルーツは一緒ということでしょうか?
投稿情報: yuki | 2003-11-21 23:06
そう考えて差し支えないと思います。(FAPと
TFTのルーツ)
「不快感(感情、身体感覚の)が生じているのは、
体を流れているエネルギーがスムースに流れて
いないから・・」という東洋医学の人体観が元になっていると思います。
EFTやTFTはタッピングで、そのエネルギーの流れを
整えようというアプローチ。FAPは詳しくは分からない
のですが、指先のツボを揉むというか押さえる事で
エネルギーを整えるというアプローチなのだと
思います。
投稿情報: kuni | 2003-11-22 02:34
今日もNHKの教育テレビで古武術の甲野さんが出ていたのを見たのですが、体と心のつながり。これからますます取り上げられてくるのではないかと思っています。
kuniさん、コメントありがとうございました!!!
投稿情報: yuki | 2003-11-27 00:37