最近、フォーカスすることと広げることについてすごく考えます。
今の世の中、普通に生きていると自然とフォーカス指向になる社会ですよね。例えば会社であれば専門性はよしとされているし、プロフェッショナルという言葉がとても格好よく聞こえます。確かに縦割りに役割を分化させ、分業することによって生活をスケーラブルにさせているのが今の世の中なんですが、私はものすごい弊害があるんじゃないかと思います。
あまりに些細なことにフォーカスしてしまうと、蟻地獄のようにその視点や感情にはまり込んでしまいます。コーチングでは視点を変えるということを意図的に行う場面があります。自分の立ち位置や感情を鳥瞰図的に見直すためには「広げてみること」が手っ取り早い方法です。
私の最近のテーマは「心と体と頭のバランスをとる」ということなのですが、これは頭でっかちで知識や思考にフォーカスしている現状では見えないことを見てみたいからです。心はコーチングを通じて、そしてボイトレや演劇ワークショップ、指圧、ヨガなどは体験型で体を高めたいというのが真意です。
ごちゃごちゃと書きましたが、日常でも感情的にフォーカスする場面がよくありますよねー。
些細な行動に腹を立てて、腹を立てたことを反芻したり、分析することによってその怒りがどんどん膨らむ。(笑えない、笑えない)
ということで、些細なネガティブな出来事は忘れるにかぎるっ!考えても良くならない、変わらないことは寝て忘れてしまいましょう。(笑)
フォーカスした生き方というのは、安定した、大きな集団でこそ可能な生き方です。専門家は、自分の専門以外の領域では他の専門家に支えられてこそ活きます。小さな集団の中だと、なんでもできることが重要になりますし、世の中が変化して、以前必要とさせていた専門家が、突然不要になってしまう可能性もあります。いまは、専門家のニーズが高いわりに、変化も大きいので、プロフェッショナルといえども一つだけでなく、いくつものフォーカスエリアを持って、変化に対応できることが求められているのでしょう。
投稿情報: ひらた | 2002-10-29 11:47
そうですね、ほんとうに。
私も自分のキャリアについて考えたとき、やはりフォーカスすることよりも広げていくことを常に意識しています。
ひとつ深い専門性をもってそこから横に広げているヒトをT型人材などといいますが、私はもっとゼネラリストになってもいいかなぁと思っています。
あとは、広げるのにも興味のあるところから広げていくのがいいですね。興味から広げるのには、覚悟というか意思が必要になりますが、その分野が社会的にメジャー(?)かどうかなんてことよりも全然大事だと思います。
投稿情報: yuki | 2002-10-31 10:07