サムイに行った一番の目的はスキューバのライセンス取得。私がとったライセンスはPADIという団体が認定しているもので、そのオープンウオーターコースを修了し、水深18mまでもぐることができるようになりました。
このコースは講義と実地がセットになっています。講義は毎章ごとにテストがあって、最後には50問の最終テストがあり、38点以上を取らないと不合格になってしまいます。実地もマスクの脱着といった細かなスキルを習得できないと最後までいけないようになっています。
深く潜って日常と違う世界を見るということも新鮮だったのですが、私が教習第1日目に感動(?)したのは、スキューバについての注意事項やチェック項目が、ビジネス、特にベンチャービジネスや新規事業の立ち上げにおけるそれに非常に近いということ。挙げればきりがないのですが、「パニックになったらまずは落ち着く」とか、「バディシステム」(ビジネスで言えばCEOとCOOの信頼関係みたいな感じかな?)とか、とにかく安全に楽しむためのルールが系統立ててまとめてあるんです。
また、インストラクターのYumiさんも非常に経験の幅広い信頼できる方で、本には書いていないすばらしい教訓を頂きました。その名言を書きとめていたのでいくつかご紹介します。
??「潜らせてもらっている」という気持ちを忘れない
??控えめなダイビングを心がける
??ダイビングは楽しむためのもの。忍耐や競争ではない
そもそも何のために潜るのか?それは人によって様々だと思うのですが、信頼できる人と非日常的な経験をシェアするというのがどうやら私にとっては重要だと気づきました。
インストラクターのYumiさんは多くは語らず、信頼できるオーラを静かにたたえている人で「Yumiさんと今度また潜りたい」というリクエストをして、帰路につきました。
また、近々、サムイで潜るぞっ!
いいなー、潜れる人は。僕は耳が悪いので、深く潜れないらしいです。シュノーケルで5メーターとかなら大丈夫だけど。
しかし、「ダイビングは楽しむためのもの」というのと、「新規事業の立ち上げにおけるそれに非常に近い」というのが、何かちょっと違和感があるというか、「ダイビングは楽しむためのもの」というルールを破っているような…。
あ、そうか、ビジネスも楽しむためのものなんだ!
投稿情報: nob seki | 2002-10-20 22:49
ちなみにPADIの日本本社(事務局?)は、ウチから徒歩1分です(笑)。
投稿情報: nob seki | 2002-10-20 22:52
これだけ、動き回って(しかも迫力抜群)疲れないのでしょうか??中国のあやしい薬でも飲んでいるのでしょうか(笑)
投稿情報: T.Sunaga | 2002-10-20 23:09
Sekiさん、そうなんですよ、それがつながって目からうろこ。ビジネスでもなんでも楽しむこと。前のエントリー「ピンポン」でもそんなことを書いたっけ。
よく「ビジネスはそんな甘いもんじゃない」とか、「俺も苦労したんだから、お前も苦労しろ」的なことを言われますが、私はそういうのは好きではないです。
まじめにまっすぐに楽しむ。ビジネスもそう。なんだかこういうことを言うとものすごい青い感じがしますが、なんでだろ。
Sekiさん、アメリカではどうですか?
投稿情報: yuki | 2002-10-20 23:26
Sunagaさん、怪しいお茶はのんでませーん。
怪しいアルコールは飲んでるかもしれないけど。(笑)
最近は疲れたと思っても「つかれたー」って口にしないんです。暑い時に「あついー」っていうと本当にますます暑くなるし、なんの解決にもならないでしょ?口に出すとますます現実的になっちゃうので、「疲れた」は置いておいて、違うことに気を向けると自然と疲れていなくなる。
これってコーチングの「視点を変える」に近いんですが、重要な気がしています。特にネガティブな気持ちにフォーカスするとデフレスパイラルのようにそれが強くなるんです、経験的に。
Sunagaさんのコメントで思い出しましたが、本当に今の世の中、仕事でも家庭でもなんでもフォーカスすることが多くて、広く広げてそこから展開するという姿勢が少なくなっているなぁと歩きながら考えていたんです。
これは、別エントリーで書きたい話題ですね。Sunagaさん、思い出させてくれてありがとう!
投稿情報: yuki | 2002-10-20 23:35
> まじめにまっすぐに楽しむ。ビジネスもそう。なんだかこういうことを言うとものすごい青い感じがしますが、なんでだろ。
> Sekiさん、アメリカではどうですか?
あんまり一般論的には言えないような気がしますが、シリコンバレーとかでいわゆる「Serial entrepreneur」と言われているような人は、典型的な「楽しいからやっている」人たちでしょう。ハイテク業界だと、たいてい「たえず新しいテクノロジーが出てくる業界に身をおいているのが、何よりも楽しい」なんてみんな言ってますね。
投稿情報: nob seki | 2002-10-21 00:30
苦労って、苦労が好きな人に寄って行くらしいですよ。今日コーチと話していて気づいたんですけども、自分の価値観に沿ってビジネスを展開すると楽しそうです。
時間=金銭の感覚でコーチングを仕事としてしようと考えていましたが、僕の求めていた人との繋がりを中心に持ってきたら面白そうで考えを改めました。
投稿情報: Arai | 2002-10-21 11:17
僕の基本コンセプトは「苦労は買ってでもする」。最近順調に苦労が集まってくるようになってきました。
このエントリーの話を聞いていて、「苦労=楽しい」というコンバートを無意識にできるようになれば、さらに良い循環になるんではないかと、ふと思いました。「苦労→快楽変換装置」として売り出すかいな。
投稿情報: nob seki | 2002-10-21 14:15
えっ!Sekiさん、苦労→快楽変換装置、もってるんですか?!
すごいほしいー。
ものすごいほしー。
ほんとにほしいー。
しつこいですが、ほしいです。(笑)
投稿情報: yuki | 2002-10-21 15:10
ライセンス取得おめでとう:)
スキューバの魔力へようこそ。はまりましたね。この後は、苦労装置ではないですが、天国と地獄?が待っております。でも、それは楽しいことが前提ですよ。もちろん。
投稿情報: Hidehiro MATSUMOTO | 2002-10-21 18:13
Sekiさんの苦労→快楽変換装置をきいて、ますます会いたくなりました。
ナベユキさん、御忙しいとは存じますが、飯のアレンジをお願いできませんか。
投稿情報: Arai | 2002-10-22 12:28
Sekiさんと昨日飲んでいて、その話でました。(笑)
もちろんアレンジします。っていうかアレンジさせてください!
投稿情報: yuki | 2002-10-22 13:57
ダイビングとビジネスが似ているというのは,私も感じていました.PADIのインストラクターのマニュアルとわが社の開発標準(STEAD)の工程管理がうり二つだったんでびっくりした記憶があります.STEADは今は無きアーサーアンダーセンのメソッド1を母体にしていたと聞いてます.ダイバーズマニュアルと開発標準の継承をたどっていくと,どっかで軍事的なノウハウに行き着くのかもしれません.
投稿情報: 宮川@NTTDATA | 2002-10-22 23:44
宮川さんもそう思いましたか!
そうですね、インターネットがもともと軍事利用目的に開発されたように、そういうこともあるかもしれませんね。
最近感じているのはコーチングも例えばシュタイナー教育やTao指圧やいろんなものと思想は一緒ではないかということです。
本当に何もかも同じに見えてなりません。
投稿情報: yuki | 2002-10-22 23:52