「生命はそれ自身の内的ダイナミクスを持つ。それは成長し、自らを表出し、自らの生をいきようとする。もしこの意欲を阻害されると、生を志向していたエネルギーは、変質過程を経て、破壊を志向するエネルギーへと変化する。言い換えれば、生への衝動と破壊への衝動は、相互に独立な要因ではなく、逆の相互依存関係になっている。生への衝動が阻害されれば阻害されるほど、破壊への衝動は強くなる。生が実現されればされるほど、破壊性の強度は低くなる。破壊性とは、生きられなかった生の結果なのである。」
エーリッヒフロム”自由からの逃走”
訳:安富歩「生きるための経済学」より
自由からの逃走 新版 エーリッヒ・フロム 東京創元社 1965-12 売り上げランキング : 3417 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
生きるための経済学―〈選択の自由〉からの脱却 (NHKブックス 1107) 安冨 歩 日本放送出版協会 2008-03 売り上げランキング : 68648 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
>
最近のコメント