「生命はそれ自身の内的ダイナミクスを持つ。それは成長し、自らを表出し、自らの生をいきようとする。もしこの意欲を阻害されると、生を志向していたエネルギーは、変質過程を経て、破壊を志向するエネルギーへと変化する。言い換えれば、生への衝動と破壊への衝動は、相互に独立な要因ではなく、逆の相互依存関係になっている。生への衝動が阻害されれば阻害されるほど、破壊への衝動は強くなる。生が実現されればされるほど、破壊性の強度は低くなる。破壊性とは、生きられなかった生の結果なのである。」
エーリッヒフロム”自由からの逃走”
訳:安富歩「生きるための経済学」より
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