部下を伸ばすコーチング―「命令型マネジメント」から「質問型マネジメント」へ
ずっと以前から読みかけになっていたこの本。NYの行き来で読みました。
この著者の榎本英剛さんは現在私が参加しているコーチングの資格コースを提供してくれているCTIジャパンの代表です。
実は先日CTIから丁寧なお手紙をいただきました。代表の榎本さんが今月一杯で代表を退くというお知らせでした。2000年からここまで日本でコーチングが普及し、これから発展するという礎を作られた榎本さんの突然の退任のお知らせ、いささか驚きましたが、志がつづられているのを見て、おこがましいですが影ながら応援したい気持ちで一杯です。
「It' time to move on.(今こそ次へ進む時だ)」という内なる榎本さんの声が非常に印象的でした。
自らも自分の声に耳を傾けて、妥協せず進む姿、考えさせられました。
この本は1999年の夏に出された本ですが、平易な言葉でコーチングのエッセンスが盛り込まれています。特にマネジメントでの「エンパワーメント」というキーワードを「放任」でも「操作」でもなく「協働」だというメッセージが強調されています。答えがどこにもない時代。唯一確かなものは個人個人の中に既にある、という信条から始まるコーチングは、答えを持たない上司、答えを持たない先生、答えを持たない政府、など、今の世相にぴったりきます。
あなたは「答えを持たない○○」といえば、○○にはなにが入りますか?
確かに・・「It' time to move on.(今こそ次へ進む時だ)」印象的でしたね。
Co-Activeを体現している人の潔さと強さを感じました。
私は答えを持たないといえば、『答えを持たない集団』ですね。
一人一人は答えを持っているのに、集団になると答えを持たない。
会社組織に入ると答えを持たない、学校で集団になると答えを持たない・・
そんな感じですね。
答えを持っている人の集団が組織になると怖いものなしでしょう。
・・なぁんて考えてしまいました。
おわり
投稿情報: Sakurai | 2003-12-23 00:30