昨日、日本財団が主催している「虎ノ門DOJO 『社会起業家シリーズ』」というものに参加してきました。モーターボートの収益金から数%を社会に還元するというのが法律にあるそうですが、その一貫の無料のセミナーです。今週から数回に渡って開催されますが、以前から社会起業家に興味があった私は、オフィスから近いこともあって行ってきました。
社会起業家とは何かというと「社会起業家は、社会に新たな仕組みと価値観を創出する市民のリーダーである。身近な課題を主体的に発見し、コミュニティの資源を使い、社会性と事業性を両立させながら問題に取り組み解決策を導く。」という説明にもあるように、自分の問題意識ややる気、価値観を中心として社会に関わっていくスタイルと言えるでしょう。
で、何で起業家かというと、新しくアクションを起こして、進めていくからなのです。だから、社会起業家。そういうアクションの主体もSocial Ventureというそうです。
私は日ごろからベンチャーだとか新規事業の開発のサポートに従事していますが、常にうまくいかないパターンを見るにつけ、思うことは、「この人(チームリーダー)は本当はこれ、やりたくないんだろうなー。業務命令だもんな。」というものです。会社に所属していればやりたくないことでも業務命令でしなければならない、それがサラリーマンです。でも、新規事業やベンチャーは立ち上げの困難や大変さを考えれば、仕組みを回したり、予定調和に組織を動かすことよりもよっぽど大変なことが多いのです。それでもなんでチャレンジしようとするかというと、それに見合う喜びや感動、ワクワク感、そして報酬があるからでしょう。
昨日は5名のパネリスト(「パネラー」は和製英語)の活動の紹介とパネルディスカッションだったのですが、ソフト化経済センター理事長代行の町田洋次さんのコメントですっごい面白かったのは、NPOや社会起業家の活動でどうやって食べていくんですか?という質問に対して、「生計が気になるんだったらやるな、が鉄則。それが気にならない人こそが社会起業家である」というようなことを言っていました。さっきのサラリーマンの話じゃないけれど、何かをやって(やらされて)それに対して対価をもらうことを当てにしていることが自分の大事にしている価値観とのトレードオフにつながったりするのでしょう。もちろん、ビジョンを大切にして生きて、結果としてお金持ちになるのが一番いいのでしょうが。(笑)
NPO法人アサザ代表理事の飯島さんも20年近くNPOで社会起業家的な活動をされてきた人なのですが、コメントが面白かったー。何で成功したのですか?という質問に対して「展望を持って、できると思っていた」とか。「長期的な戦略」とか、「やったことに対する目に見える効果」とかビジネスに近い発想なんだけれど、心は熱く、行動は淡々としていてそのスタイルが興味深かった。
来週もまたあるのでレポートします。
けんたろーです。
NHKスペシャル「変革の世紀」第5回 社会を変える新たな主役
を観て、社会企業家に興味深々中です。
日本の一市民として、社会に貢献する生き方もあるなと強く感じて
います。
投稿情報: けんたろー | 2002-11-22 12:22
そうそう、社会起業家。海外ではすでにハーバードなど有名なクラスがたくさんできていて、社会的に認知されています。で、日本でも静かに広まっているわけです。
NHKの特集は私は見れなかったですが、貢献する形態や価値の尺度が資本主義的なカネとは独立して認められるという状態は、人間にとっていまだからこそ必要な気がしてなりません。
投稿情報: yuki | 2002-11-24 11:56
あれは面白かったです。
ピッツバーグの動向とハンガリーの話が興味深かったです。
最近は日本の大学(学部でも大学院でも)もNPOを前面にだしているところもありますね。
http://www.nhk.or.jp/henkaku/
ここで概要はわかりますよ。
再放送は当面予定はないみたい、、、。
MacのIEからだと文字化けっぽくなるんだけど、、。
最近設定かわった?
ちなみに別なブラウザから書き込んでます。
投稿情報: mino | 2002-11-24 22:41
そうそう、先週にMovabletypeのバージョンをUpしたのでそのせいかと。
Araiさんもいっていたように、セキュリティの認証確認は出なくなったようですが、日本語の設定が変みたい。
投稿情報: yuki | 2002-11-25 15:49
初めて投稿させていただきます。「ichi」(すいません仮称でいかせてください)と申します。今自分が興味を持っているものとして「社会起業」というトピックがあり、それらの情報を発信していけたら、という想いで最近ウェブログを勉強中です。そこでたまたまこちらのサイトにたどり着かせていただきました。社会起業について、またこちらでお話されている変革の世紀についてもちょうど最近仲間うちで議論してみて、その報告などもウェブログでアップしようとしているのですがなかなか苦戦中です。MovableTypeはやはり専門知識のある方でないと実際インストールは難しいのでしょうか。今までBlogger を使っていたのですがリンクが全て飛んでしまったりと問題だらけです。もしプログラミング知識のない人でも分かるインストールの手引きのようなものがあればお教えいただけたら幸いです。
ichi
www.socialcompany.org
投稿情報: ichi | 2002-11-30 15:44
こんにちは、ichiさん。はじめまして。
実は私も設定の部分はおんぶにだっこ状態です、Neotenyのblogにリンクが張ってあるので、そちらを見ていただくと理解が深まるかも。すみません、お役に立てなくて。
ちなみに社会起業家(企業家)については、いま私が毎週通っている日本財団の講義は面白いですよ。多分連絡すれば当日でも入場可能だと思います。でも、いまサイトを拝見させていただいたら、ichiさん、NY在住なんですね。ということは、無理だ。。。(笑)
私も毎回レポート載せていくのでよかったら見てください。やはり興味の分野が重なるもの同士がつながっていくのがblogの醍醐味ですね!特に、垣根が低くてすごく目線が同じなところがほかのツールと違います。
これからも、ichiさんのblog拝見&コメントさせていただきます。
投稿情報: yuki | 2002-12-02 23:42
Yukiさん。
返信ありがとうございます。おかげさまでMovableType、知人の助けを借りながら何とかできました!これからもよろしくお願いします。
www.socialcompany.org
NHK「変革の世紀」に寄せた感想が少しだけ掲載されました。できるところからこつこつやっていこうと思ってます。
http://www.nhk.or.jp/henkaku/special_board/05/special_05_14.html 下のほうのソシアレNew Yorkの名前です。
ichi
投稿情報: ichi | 2002-12-09 03:40
ichiさん
New entryにも書きましたが、今日も社会起業家のレクチャーに出ていていろんなことを思いました。
これだけ社会が複雑になって、経済的にも目の前にある商品がどんな風に運ばれてきて誰が作っているかがわからなくなっている世の中で、個人としての動機や当事者意識のような強い意志というのが地に足をつけた感覚として重要だと思われているような気がしてなりません。
左脳でたくみに理解したり抽象的にいくらでも話ができているような気になったとしても、時間的に有限で物理的な制約は人が誕生してからなんら変わりのないことです。
だからこそ、個人としてちゃんと考えてだからこそ自分はこうある!といった自分の意志が重要で、見直されているのでしょう。
私もコーチングの可能性をひとりひとりの人間としての意志とやりたいことをあたりまえにやれることに見出していて、社会起業家というのは、そういう動機と意志のある個人を束ねることができる存在なんじゃないかなぁと思っています。
投稿情報: yuki | 2002-12-11 02:14
Yukiさん:
ご丁寧にいつもお返事ありがとうございます。社会起業家について」的な「考え方」・「働き方」はあくまで視点であり、思考のヒント・活性剤であり。。。という印象を最近思っています(あたりまえのことかもしれないけど)。
さて、何をしていくか。。。とりあえず書くこと、発信することからはじめていこうと思いま??す。weblog活動、今日からはじめます。よろしくお願いします。(ichi)
投稿情報: ichi | 2002-12-17 16:58