以前、オススメした「誘惑される意思」。
誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか ジョージ・エインズリー 山形 浩生 NTT出版 2006-08-30 売り上げランキング : 39032 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
を読んで分かったことをまとめてみようと思います。
ミクロよりももっとミクロの経済学をピコ経済学というそうです。
この本の著者は個人の意思がなぜねじまげられてしまうのかという仕組みを学際的に分析しています。
ま、細かい話は置いておいて・・・、
この本を読んでいて、コーチングって何をやっているのかがよくわかったんです。
例えば、ダイエットを例に考えてみましょう。
ダイエットをしたいけれど、なかなかできないという人は多いです。
3ヵ月後に5kg痩せたいと思っている人がいるとしましょう。
3ヵ月後に5kg痩せることで病気が楽になるとか、見た目が美しくなるとか、いろんなうれしさがあるとします。
今、目の前に大好きなチョコレートがあるとしましょう。
この人は3ヵ月後の5kg減と目の前のチョコレートの美味しさの狭間で葛藤します。
「食べるべきか、食べないでおくべきか。」
往々にして、ダイエットが失敗してしまうのは、目の前の誘惑に負けてしまうところにあります。
そう、3ヵ月後のうれしさよりも目の前のうれしさを選択してしまうことによって、永遠に3ヶ月後のうれしさが手に入らないのです。
仮に3ヵ月後に手に入るうれしさが100だとして、目の前のチョコレートのうれしさが5だったとしても、人は目の前の5のうれしさを選択してしまう。。。
これは3ヶ月という時が100のうれしさを割り引かせる(まだまだ先だからうれしくないという割引)ゆえ、100ではなく5以下になり、チョコレートが食べられる目の前の5のうれしさに負けてしまうのです。
さて、そこでコーチングの出番です。
例えば、コーアクティブコーチングでいうところのフルフィルメントコーチングで考えてみましょう。その人が現実にしたい未来。そこでその人が大切にしたいと思っていることを今、感じてもらって、その実感を体中で体現してもらいます。
実は、これが!そのうれしさを前倒しに実感するキーになるのです。
だから、目の前のチョコレートのうれしさよりも、自分自身が得たいと思っているうれしさを割引きせずに、感じられ、そこからチョコレートを食べないことを選択することにつながる。
ここでチョコレートを食べないことによって、3ヶ月先の5kg減が近づくわけです。
ちょっと文章がまとまっていませんが、所感を推敲せずに載せてみますね。
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